祟り三篇

 

踏殺

 

中国人の同僚の友人は四肢が関節ではない部分で外側に曲がっているらしい。
そのため立って歩くことができない。

原因は分からないが手足が曲がる少し前、友人は大きな蜘蛛を踏みつぶした。

彼女は「まさか虫を1匹殺しただけで祟られることはないだろう」と言うが、友人の移動する様は蜘蛛そっくりなのだそうだ。

 

 

池の主

 

中国地方のとある田舎町での話。

町外れに大きな池があり、そこにはオオサンショウウオが住んでいた。

町の人達はそれを池の主だと言ってありがたがっていたのだが、ある日近所に住む若夫婦のご主人が捕まえて殺してしまった。

それから数年して、夫婦に子供が生まれた。
生まれてきた子供は手足が極端に細く小さく、子供を見た近所の人達はオオサンショウウオの祟りだとしばらく噂していた。

 

 

執蛇

 

曾祖母は蛇が大嫌いだったそうだ。
家の周辺で蛇を見ると追いかけて叩き殺していたという。

ある日曾祖母が自室でくつろいでいると窓から蛇が入ってきた。
箒の柄の部分で頭がぐちゃぐちゃになるまで何度も叩いてから外に投げ捨てた。

それからすぐに曾祖母は亡くなった。
死因は心臓発作だった。
自室で亡くなっているのを曾祖父が見つけた。
その日は雨だったのになぜか窓が開いていたそうだ。

そして葬儀が終わり、そろそろ出棺という時に祭壇に近づいた人が叫び声をあげた。

そこには頭が潰れた蛇がいたという。

盆に親戚が集まるといまだに盛り上がる話題である。

 

 

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