博物館の馬車

アメリカにいた頃、友人達と博物館へ行った。
インターネットで検索しても何一つ情報が見つからないような、田舎町にある小さな博物館だった。全く統一感のない展示物には説明書きすらない物もあった。
あまり面白い場所ではなかったが、写真を撮りながら進んで行く。

と、ある展示物の前で友人の一人が「これ嫌だ」と言った。その展示物が置いてある部屋に入った時に何か妙な気配がして動悸が激しくなったのだという。そして「気持ち悪い」と呟いて部屋を出て行ってしまった。

その展示物とは、黒い馬車である。
まだ新しい物らしく、他の展示物に比べて状態が良い。特におかしな所はない。
残された私たちは面白がって写真を撮った。変なものは写り込んでいない。

ややがっかりしながら最後の展示コーナーを見て出口へと向かう。そこに博物館の職員がいたので馬車について尋ねてみた。

「あの馬車は死体を運ぶのに使われていたんです。持ち主が『手元に置きたくないから』と、博物館に持ち込んだ物です」

日本では曰く付きの物はお寺に納められる事が多い。アメリカではその役を博物館が果たすのだろう。
勿論、供養はできないが。

 

オカルト施設

 上記の博物館があるのはネブラスカ州。馬車は死体を入れる棺型のバスケットと共に展示されている。
 ちなみに同州にはビッグフット関連の施設もある。

 

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